こんにちは!レクルンです。
前回同様、こどもコンサルタント・原坂一郎さんの挙げる「子どもの叱り方 3つのポイント」について考えます。
今回は2つ目のポイントです。
ポイント②・疑問文で叱らない
私たちが子どもを叱るとき、実は疑問形で声をかけていることが多いのです。
原坂一郎さんは、具体的に、作文を書くときによく言われた「5W1H」を例に出しています。
「5W1H」とは、
「いつ(When)」
「どこ(Where)」
「だれ(Who)」
「なに(What)」
「なぜ(Why)」
の5つ。
これが具体的な叱り言葉になると、
「いつまでやってるの!」
「どこにのぼってるの!」
「だれ!さわいでるのは!」
「なにしてるの!」
「なんでそんなことするの!」
といった使い方になります。
「なにしてるの!」などは、無意識で言ってしまいがちな言葉ですね…。
前回の記事で「名前を連呼しても子どもは叱られていると思わない」というお話をしましたが、今回も同じで疑問系でしかられても子ども自身が何をしかられているのかがわかっていません。
大切なのは、この言い方だけで終わらないようにする、ということです。
大人が本当に言いたいことは何かをきちんと伝える
「叱る」というお話のときによくお伝えするのですが、
「もう!」
はしつけの言葉にはなりません。これは、単に大人の感情です。
同じように、この5つの言い方も、子どもからすれば
「なんでそんなことするの!」→「だって面白そうだから」
という正直な気持ちがあるだけで、本来の「してはいけないことだよ」という親の思いは伝わりにくいものです。
なので、この5Wの言葉は、いきなり大きな声でこれだけを言うのではなく、
「だれ?さわいでいるのは?今は小さい声でお話しようね」
などと、そのあとに伝えたいことを伝えることがポイントです。
子どもが最も答えられない疑問文は何か
これは、しつけの観点からは少し逸れたお話になりますが、ときどき子どもに対して「できないことを叱る」方がおられます。
そのとき、ほとんどの方がこう言います。「なんでできないの!」「どうしてわからないの?!」
これも疑問文です。
何かができないというのは本来叱られるべきことではないのですが、何度も教えているのに、他の子はわかっているのに、という思いでこういう言葉になるようです。
講師が冗談交じりに言ったことがあります。
「その質問の答えを一番知りたいのは、子ども本人かもしれませんね」
子どもは頑張ってやっているつもりです。
わざと失敗しているわけではありません。
そこに「なんでなの!」と問いかけるのは、子どものやる気を摘むことになりかねません。
同じ疑問文ならば「どうしてうまくできなかったのかな?考えてみようか」と、子どもと同じ目線の言葉をかけてあげてください。
つい、言ってしまいがちな疑問文の叱り言葉。
まずは、私たち大人が、子どもにかけた自分の言葉を自分の耳でも聞いてみることが重要なのかもしれません。
<参考文献> 雑誌 『灯台』 2015年2月号
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